有名な大学を卒業することがステータスと見なされることは、実力主義と言われる現在でも良くある話です。実際に就職のシーンや昇格では学歴が比べられるということもあるでしょう。
そうした日本社会で生活しているからこそ自分の学歴(どの大学を出たのか、高卒・中卒など)がコンプレックスとなり学歴という要素に執着してしまう方も少なくありません。ここでは、学歴コンプレックスがある人に多く見られる5つの特徴をご紹介します。
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他の人の学歴を気にする
自分の学歴がどう思われるが気になり、学歴の話になると「神奈川県の奥地の」「東京23区内にある」などといったように自身の学歴についてぼかした発言をする人が多いです。また出身校に関する話題を避けるために学生時代の話をしたがらない傾向があります。
その一方で相手に出身校についてそれとなく不自然なタイミングで聞く(「大学で東京に出て来たの?」、「どこの出身?」など)、直接聞かずに誰かから聞くなど、他の人の学歴に強い関心を持ちます。
学歴で人を判断する
相手の学歴により態度を変えたり、会社の立場ではなく学歴により自分より上か下かを判断したりする傾向があります。学歴コンプレックスを持っているのが男性の場合、自分より高学歴の女性に嫌味を言ってしまう、強く当たってしまう、恋人にしたくないなど、特に高学歴女性を嫌う傾向が見られます。
相手が自分よりも高学歴
・それとなく距離を置く
・素直に意見を聞き入れる
・相手に対して卑屈になる
・高学歴者=嫌いなタイプとなり悪口を言ってしまう
自分よりも学歴が低い
・急にフレンドリーになる
・見下したり軽く扱ったりする
・意見を素直に受け入れられず、反論しがち
他人と自分を無意識に比べてしまう
学歴に関して自分と他人を比べてしまうだけでなく、他の面でも他人と自分を比べてしまいがちです。それも無意識になので、常に心が落ち着くことがなく学歴コンプレックスにかなり縛られている状態と言えるでしょう。
成功願望が強い
学歴が無くても、有名大学卒でなくても人の上に行けるということを証明したいと思う傾向があります。自分に劣等感を抱かせる人達を見返したいという気持ちとも言えるでしょう。そのためとても努力家で負けず嫌いな方も多い印象です。
実際に社会で活躍している方や成功して人の何十倍も稼いでいる方も少なくありません。負けん気と上昇志向の高さが、学歴以上の武器となることもあるのです。
子供に教育熱心
自分の学歴が影響して物事が上手くいかなかった、学歴が原因で嫌な思いをしたなどの過去があり、子供には同じ思いをさせないようにと教育熱心な方が多いです。教育熱心なのは良いことではありますが、成績や結果ばかりが優先されてしまい子供の個性や感情を無視してしまいがちなこともあり、良い状態と言えない場合もあります。
自身の子供が高学歴になることで、自分自身の学歴コンプレックスを克服したいという思いがあるのかも知れません。「うちの子は○○大学を出て」「うちの子には○○を習わせていて」など、といった子供自慢に力を注ぐのも特徴として挙げられます。
学歴コンプレックス発言・言動への対応について
自分の最終学歴は変えようのないものです。学歴が原因で嫌味を言われたり、プロジェクトが上手く進まなかったりなどすると、腹立たしく思う場面もあるかも知れません。そんな時には、相手に真っ向から立ち向かってはいけません。時間の無駄になるからです。
学歴コンプレックスの根底にある嫉妬と言う感情はとても強いものです。実際に誰よりも努力しているのに希望の学校に進学できなかった、知り合いのAは親のコネで入社した、入学できたなど努力を裏切られるような結果を経験している方もいます。そうした嫉妬・妬みが、無意識に貴方に当てられているのかも知れません。
まずは貴方個人に向けられた感情ではないのだと理解し、軽く受け流しましょう。例えば聞きたくもない人の悪口を言われたら決して自分は悪口を言わないことです。「ははは」と笑い流したり、「そうなんですね」と相槌をうったりするのみです。
学歴コンプレックスを持つ上司から仕事でいやがらせを受けている…
学歴が原因で上司から嫌がらせを受けたり、言われもないことで批判されたりと言った経験をしたことのある方は少なくありません。ただ日本社会では就職に当り学歴が重宝されているのも事実ですから、上司かすると部下の学歴に目が行ってしまうのは多少仕方のないことでもあります。
こうした場合は自分が寛大になって相手との関係性を立て直していきましょう。まずは快適に仕事をするために相手の特性(特に弱点やコンプレックスなどのマイナス面)を把握し、こちらがそれに合わせていくのです。
また、相手が学歴コンプレックスを持つ原因は日本の社会構造そのものにありますからあまり相手に深入りし過ぎないことも大切です。自分自身が今いる場所での競争に勝てさえすれば不憫な状態から脱せると考えれば、競争社会で勝ち残る意味が一層明確になります。
まとめ
学歴コンプレックスの人に見られる5つの特徴をご紹介しました。上司が学歴コンプレックスを持っている、といった場合ではとくに仕事がしにくい場面も多々あるかも知れません。学歴コンプレックスによる言動は貴方自身に向けられたものではなく日本の社会構造に向けた妬みや嫉妬でもあります。
そうした人の言動に心を揺さぶられたり惑わされたりしては時間の無駄にしかなりません。相手のコンプレックスを把握して上手に受け流し、成功に向けて努力を重ねていきましょう。貴方の前向きな姿勢を見てくれている人は必ずいるはずです。